高齢者を中心に被害急増中の「地金詐取」の手口と対策
昨今、高齢者を中心に「地金詐取」の被害が全国的に急増しています。警察官等になりすましたり、金を用いた投資を持ちかけたりと、信頼や利益を装って近づき、相手の不安や欲を巧みに突いてくるのが特徴です。金を使った詐欺は被害額が大きくなりやすい傾向にあり、気づいた時には多額の資産を失っているというケースが少なくありません。被害を防ぐためには、騙される前に正しい知識を持ち、冷静に対処することが重要です。本記事では、急増する地金詐取を防ぐために、詐欺被害の実態や手口、被害を防ぐための対策方法について紹介します。
地金詐取の手口と被害を防ぐための対策方法とは?
「地金詐取」被害の実態
地金詐取とは?
地金詐取とは、金の延べ棒やインゴットなどの「地金」を使って金銭をだまし取る詐欺行為で、近年急増している特殊詐欺の一種です。特に高齢者を中心に被害が広がっており、一件あたりの被害額も高額になる傾向があります。その手口は非常に巧妙で、詐欺だと気づいたときにはすでに大きな損害が発生しているケースも多いため、警戒が必要です。
地金詐取に関連する事件やニュース(2025年7月29日現在)
- 奈良 約1700万円相当 金の地金詐取か マレーシア人逮捕|掲載元:NHK奈良NEWSWEB|掲載日:2025年7月28日
- 3千万円相当の地金詐取疑い マレーシア籍男ら3人逮捕|掲載元:産経新聞|掲載日:2025年6月23日
- “金を玄関に”金塊3900万円相当80代男性だまし取られる|掲載元:NHK新潟NEWSWEB|掲載日:2025年2月18日
地金が詐欺に利用される理由
金地金は高い資産価値と信頼性から、本来は安全な資産として扱われますが、その特性を逆手に取って詐欺に悪用されるケースが増えています。以下のような理由から、地金は詐欺の標的になりやすいと言われています。
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金価格が高騰し、少量でも高額な取引になる
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現物取引のため、売買記録が残りにくい
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匿名性が高く、受け渡し後の追跡が難しい
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「金なら安全」という印象で投資を誘導しやすい
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現金取引の規制強化により、代替手段として使われている
地金詐取の主な手口とは?
警察官等のなりすまし
地金詐取の代表的な手口の一つが、警察官や金融庁職員を名乗る『なりすまし型』の詐欺です。犯人は電話やビデオ通話などで「あなたの口座が犯罪に使われている」などと虚偽の説明をし、危機感を煽ってきます。被害者の不安をあおった上で、「身の潔白を証明するために金地金を購入し、指定場所に置くように」と指示し、現物を回収して詐取します。中には偽の警察手帳や逮捕状の画像を送り、本物のように装う巧妙な演出もあります。警察や行政機関が金地金の購入を求めることは絶対にありません。詐欺だと疑った時点で、自分から警察に確認をとることが重要です。
金を用いた投資型詐欺
地金詐取の中でも多いのが、「将来値上がりする」「安全資産だから損はしない」などとうたう『投資型』の詐欺です。電話勧誘や訪問販売で「純金積立」「地金ファンド」などを名目に契約を迫り、実際は高額な手数料や解約時の違約金が設定された不利な条件が多く見られます。中には「現物は後日郵送」「預かり証だけ渡す」などと言い、金地金を手にする前にお金を騙し取られるケースもあります。実態を確認できない契約や、即決を迫る勧誘には十分な注意が必要です。
地金詐取を防ぐためにできること
公的機関からの金地金の指示には従わない
公的機関が市民に対して金地金の購入や移動・保管・提出を求めることは絶対にありません。「あなたの口座が犯罪に使われている」「潔白を証明するには金を預けて」などの話が出た時点で、詐欺の可能性を強く疑うべきです。仮に身分証などで公的機関を名乗っていたとしても、その場では対応せず、自分で正規の連絡先を調べて確認することが何よりも大切です。
家族や信頼できる人に相談する
詐欺師は「誰にも話さないように」「すぐに判断して」などと被害者を孤立させ、冷静な判断力を奪おうとします。そうした状況に陥った時こそ、一人で抱え込まずに、家族や信頼できる友人、消費生活センターなどに相談することが重要です。第三者の視点が入ることで、客観的な判断ができ、被害を未然に防げる可能性が高まります。
勧誘してきた業者について調べる
金地金の投資や売買を持ちかける業者が現れた場合、すぐに信用してはいけません。会社名・法人番号・金融商品取引業者としての登録状況などを確認し、公式サイトや国の登録データベースで情報を調べましょう。登録がない、所在地や連絡先が曖昧、担当者の身元が不明などの特徴があれば、詐欺の可能性が高まります。少しでも不審に思ったらその場での契約は避け、まずは確認から始めましょう。
地金のやり取りの前に「素性の確認」が重要
相手の話を鵜呑みにしない
地金詐取を未然に防ぐためには、相手の肩書きや話しぶりだけで信用せず、内容を冷静に見極める姿勢が欠かせません。詐欺の加害者は、専門的な言葉や不安を煽る話術で、判断力を奪うように仕掛けてきます。「自分は騙されない」という思い込みや、「今すぐ行動すべき」と焦らせる演出が、被害を招く大きな要因です。少しでも不自然さを感じたら、一人で抱え込まず、家族や専門家に相談しましょう。
地金詐取を防ぐために有効な探偵調査
地金詐取を防ぐためには、探偵による人物確認調査が効果的です。探偵調査では、相手が名乗っている肩書きが本物か、話している内容に事実性があるかなどを、客観的な視点で確認することができます。また、個人では把握しにくい相手の経歴や関係先の確認、過去のトラブル歴なども専門的な手法で調査可能です。不審な相手からの勧誘に対しては、契約や取引の前に真偽を見極めるための調査を行うことで、詐欺被害の未然防止につながります。
人物確認調査とは、特定の人物について身元や経歴、人柄、素行などを客観的に調べる調査です。探偵が行う聞き込みや尾行により、表面では分からない情報を収集し、相手が信頼できる人物かを見極めます。取引や契約の前に不審な点がある場合、その人物が本当に安全かを確認する手段として有効です。
地金詐取に関する世間の声
色々な手口の詐欺が増えてますね|30代女性
警察になりすませることが問題では?|20代女性
親が地金の詐欺に遭いかけました|50代男性
現在抱えている悩みや問題において探偵調査を利用したい、利用方法について知りたいという方は無料相談よりお問い合わせください。ご自身の抱える問題の解決法が分からない場合にもご利用いただけます。
地金詐取に関するお悩みは専門家に相談
地金詐取に関するお悩みを抱えている方は、まず24時間対応の無料相談をご利用ください。被害を未然に防ぐには、相手の素性を確かめることが非常に重要です。「これって地金詐取?」「この人物を信用して大丈夫?」と不安や疑念を感じた段階で、専門家に相談することで解決の糸口が見つかるでしょう。一人で判断せず、冷静な第三者の意見を活用しましょう。